マチューの活躍で、中国船は無事、
那覇の港へ入ることができました。
そこへ、船に乗っていた男の人が
やってきました。
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陳 |
「助けてくれてありがとう
ございました。
私は陳といいます。
あなたの名前を教えてください」
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マチュー |
「はい。私はマチューといいます」
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陳 |
「マチューさん、このご恩は忘れません。
ありがとう、ありがとう」
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陳さんが、何度も何度も
お礼を言うので
マチューはうれしいような、
はずかしいような、
くすぐったい気持になりました。
人の役にたちたいという想いは、
ますます大きくふくらんで
きたのでした。 |
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