脚本・作画
色彩工房
発行
野國總管甘藷伝来400年祭実行委員会
うわさを聞いた役人が、
マチューのところにやって来ました。
儀間真常
「初めまして。私は儀間真常
というものです。
私も飢えて困っている人達を
助けたいと思っていました。
芋の話を聞いて驚いています。
ぜひ、このすばらしい芋を
国中に広めたい。
どうか、ゆずってくれませんか?」
マチュー
「それは、それは。
私も同じように皆を助けたい、
それだけを思っています。
どうぞ、好なだけお持ちください」
そう言って芋を差し出した
マチューの顔は、
立派な野國總管としての誇りに
満ちていました。