脚本・作画  色彩工房
発行  野國總管甘藷伝来400年祭実行委員会
無事、琉球に帰ってきたマチューは

芋を植えるため、すぐに野国村に

戻りました。


中国から持ち帰った種芋を

土の中に一つずつ、

丁寧に埋めていきます。


村のみんなは不思議そうに

たずねました。

「マチュー、何しているの?」

「マチュー、これは何ねぇ?」

マチュー 「これは芋という食べ物です。

うまくいけば、半年後には

食べられますよ」

マチューはやさしく答えました。


いよいよ、

芋の収穫のときがきました。

村のみんなと畑に向かった

マチューは、

大切な芋を傷つけないように、

そっと土を堀りました。