約一ヶ月の航海を経て、
進貢船は中国の福州という
町につきました。
迎えに来てくれた中国の役人は、
なんと、久米村で助けた陳さん
だったのです。
|
陳 |
「マチューさん、
あの時は本当にありがとう
ございました。
あなたが琉球から来られると
聞き、ぜひ私が案内をしたい
と申し出たのです。」
|
マチュー |
「そうでしたか、陳さん。
よろしくお願いします」
|
|
初めて見る福州の町は、おおぜい
の人でにぎわっていました。
市場にはたくさんの食べ物も
売られています。
マチューは、町の豊かさに目を
見張るばかりでした。
ある日のこと、陳さんがいました。
|
陳 |
「今日は町の外へ行きましょう。
いい物をお見せしますよ。」
|
|