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☆基調講演
 「沖縄の遺産・甘しょ」
塩谷 格氏(三重大学名誉教授)
井上 浩氏
(川越市サツマイモ資料館
館長)
郷原茂樹氏
(鹿児島市唐芋ワールド代表)
安田慶次氏
(沖縄県農業試験場病虫部長)
伊波勝雄氏
(400年祭実行委員会記念誌
編さん部会長)
1.主 旨
 2005年は、嘉手納町の先達・野國總管が甘藷を我が国に導入して400年の記念すべき節目の年です。嘉手納町では、野國總管の遺徳を称え、その偉業の継承発展と甘藷の発展を目的として、350年祭に続く50年ぶりの祭典として「野國總管甘藷伝来400年祭」を挙行します。

 そして、その記念事業として、甘藷の未来と野國總管の偉業の継承及び甘藷とまちづくりをテーマとしたフォーラムを開催します。

2.テーマ  「三度、甘藷は民を救えるか!」 ~野国いもでまちづくり~
 1605年野國總管によって我が国に持たされた甘藷は、往昔の飢餓と戦中戦後の食料難時代、二度にわたり民を救いました。今、日本は飽食の時代、しかし、日本の食料の自給率は極めて低く、その問題点が指摘されております。その中でも甘藷は数少ない自給率の高い食料のひとつです。一方世界を見ると飢餓に苦しむ多くの人々がいます。近年、甘藷は健康作物としてみなおされてきました。甘藷は、未来を希求する食料として三度民を救えるでしょうか。

 沖縄県では、今、空前の紅いもブームです。しかし、その生産量は年間5,500トン程度で、戦前の100分の1、全国的には1位の鹿児島県の60分1しかなく、絶対的な品不足です。その大きな原因のひとつが病害虫の存在です。その駆除と沖縄における甘藷の未来は。

 嘉手納町では、甘藷発祥の地として、甘藷を野国いもの愛称で呼ぶことを宣言しました。しかし、町域の83%を米軍基地として接収され甘藷を生産する土地さえありません。甘藷をまちづくりにいかす手段は。そして、野國總管の精神「国際性」「進取の精神」「社会貢献」を現代に活かすには。

3.とき、ところ
と き: 2005年8月6日(土)午後3時~6時
ところ: かでな文化センター

4.基調講演
 「沖縄の遺産・甘藷」  塩谷 格(三重大学名誉教授)

5.パネリスト
井上 浩 (川越市・サツマイモ資料館館長、日本イモ類研究会会長)
郷原茂樹 (鹿児島市・唐いもワールド代表)
安田慶次 (沖縄県農業試験場病虫部長)
伊波勝雄 (野國總管甘藷伝来400年祭実行委員会記念誌編纂部会長)

6.コーディネーター
玻名城泰山 (琉球新報編集局次長)

7.主 催
 野國總管甘藷伝来400年祭実行委員会

8.共 催
 琉球新報社