石嶺 伝夫 |
むかし餓死世から命救る甘藷ぬ 種立てし佐久川比嘉の生まれ
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読人しらず |
芋の葉の露や真玉よかきょらさ 赤糸あぐまきに貫きやりはきやり
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読人しらず |
芋の葉の思て竹の葉や抱きやり 蘇鉄葉のごとにそろていまうれ
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伊是名朝睦 |
芋の葉よ歌て遊びゆたるわぬも 恋の若草やなまど摘だる
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読人しらず |
真謝原の芋や一本から三ばけ 赤嶺の小堀洗ひ所
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金武 朝芳 |
人の持たち呉たる芋酒のあすが けふや主司たり前まやあらね
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読人しらず |
芋のうまさや唐かんだ米のうまさやはたけ米 神酒つくてのうまさや
しらはえさき唐かんだ
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読人しらず |
芋の葉にいぶし竹の葉に抱かち 蘇鉄葉のごとに揃てあしば
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