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 嘉手納町の先達野國總管がわが国に始めて甘藷を導入したのは、1605年のことです。今年西暦2002年の年があけ、3年後の2005年には甘藷伝来400年目を迎えます。町では、野國總管の偉業を讃え、後世に継承するための記念事業を企画しております。

 そこで、この400年祭に向けての記念事業を町民の皆様に広くアピールするために、本広報誌に「野國總管コーナー」を設け、野國總管の業績や甘藷に関する情報、記念事業の進捗状況などをお知らせ致します。尚、このコーナーは、記念誌編纂委員を中心に執筆を致しますので、町民の幅広いご愛読をお願い申し上げます。

 今、この400年祭に向けて、嘉手納町ではいろいろな取り組みが計画されています。その計画の一端を紹介しますと、祭りを統括する組織として実行委員会が置かれ、その下部組織には、企画部があり、式典及び祝賀会のもち方やその他必要な事項の審議、決定を行います。予算の確保、執行するための組織として財政部会があり、事業部会は、毎年実施されている野國總管まつりの企画、実施に当ると共に、400年祭に向けての事業としては、泡盛一升瓶の寄贈を全国的に呼びかけ式典当日には参列者みんなで飲み、祝おうという計画を進めております。泡盛の寄贈は、1000本を目標にし、ただ今、985本の寄贈があります。記念誌編纂部会は、甘藷伝来の経路や野國總管の業績、甘藷の栽培法、甘藷の恩恵、民族等を掲載する予定で編纂作業を進めております。

 現在、野國總管を称える事業と致しましては、年のはじめに年賀の礼として野國總管宮にお参りをし、一年間の豊穣祈願を行います。

 また、野國總管まつりの前日には野國總管例祭があり、その日は仏前、墓前に礼拝し、野國總管宮では伝統芸能を奉納し、安全祈願、まつりの成功等をお祈りします。まつりでは、まず前夜祭を行い、当日は野國總管を称えながら町の活性化と県内外に嘉手納町をアピールするような大イベントを開催しております。
(文責 伊波勝雄)